そう言えば「しょうがないからいいよ」と言ってくれた。

カレーとサラダを完食した俺。

「あー美味かった。片付けとくから叶恋風呂入ってきな」

「いいの?ありがとう」

叶恋はパタパタと歩いてリビングを出てった。

ほんっと俺、女にこんな尽くしたことねぇよ。

食器を洗い終わってテーブルを拭き終えた。

あ……叶恋の両親に手合わせねぇと。

仏壇の前に正座して、手を合わせた。

にしても……よく似てるな。

両親の写真を見てわかるけど、笑った顔母親に似てるんだな。

目の前で殺されるって……すげぇ残酷。

叶恋は両親が大好きだから、ヤクザに対する思いも俺には計り知れないものだろう。

「ふー……暑い」

「叶恋、薄着すぎ」