照れくさそうに視線を落としながら話す叶恋。

耳を真っ赤にさせてて。

「ご飯作って帰りを待ってる。私がお帰りって言ってあげる」

そんなことを言ってくれる人は、いなかった。

たまらなくなって叶恋を抱きしめた俺。

「ちょ、虎!?」

「あぁー……疲れぶっ飛ぶわ」

暴れずに大人しくいてくれる叶恋は、もう完全に俺に心を許してる。

いろんな女を見てきたからわかる。

叶恋はもう俺を嫌ってない。

やべ……ほんとに癒される。

「……叶恋」

「ん……」

「今日、一緒に寝よ」

「はぁ?なんでよ」

「疲れ取れるんだもん。お前と寝たら」