―夏祭り3日前―


「隼人、水澤亜莉紗とお祭り行く気だけどいいの?」

そう言ったのは梓だった。


「はっ…?2人で?」

「うん。てか最初は男子3人と女子3人だったんだけどみんな水澤が嫌だから別々で行くって…だから2人…」

何それ?意味わかんない。
2人って…。



「ふ―ん。まあいいじゃない…」
「え?良くないし!!」

「だって隼人がいいって言うなら仕方ないじゃん」

隼人のバ―カ。
本当はそう言いたい。

「まあ隼人は断ったみたいだけど水澤が無理矢理な感じで」

無理矢理か…。
しつこかったんだろうな。
隼人の性格って一回は断っても最後まで断れないタイプだから…。

それもそれで困るんだけど。