笑顔でたまに来る銀夜さん専用の紅茶
おまけに
「蝶屋敷にようこそ。お口にあうかわからないけど召し上がって、うち専属の牧場の生クリームと卵を使ってますの。」
「さっさっちゃん?」
フワフワのウェイブヘアーを黒いリボンで止め黒いワンピースにフリフリエプロン
どうした?さっちゃん?
牧場の経営者でいつもはこんな格好じゃないのに
メガネの奥で笑わないで紅茶にブランデー注いでるアゲハさんも怖いけど
メイクまでして作り笑いしてるさっちゃんも怖い
すごすぎてマナがボーぜんとしてる
「アリアてお嬢様?」
「ちが......」
「この子はプリンセス、わけあって君たちみたいな庶民が通う高校にいるけどほんとは『ドロフィーヌ学園』にいなきゃならないのさ。お久しぶりこれレイナちゃんとおそろいなんだ。」
ゲッ....ユキヤさんまで現れた
しかも営業スタイルの特注スーツ着て
「ユキヤさん、ひざまずくの辞めてください。」
ほんとはユッキーだし敬語なんてつかわないんだけど雰囲気的に使うはめに
「レイナさんて、月華レイナ?ジェアリーデザイナーのyukiyaさん?」
ミーハーなマナがテイション取り戻した
「そうだけど君には用ないよ。ユックリとプリンセスとティータイム楽しみたかったけどまた今度にするよ。あっミナちゃんが会いたがってたよ。」
パタンと戸がしまった
さっちゃんの肩がフルフルしてるのは笑いをこらえているからだね
「あっいけないメガネ猿またせてるんだった。私はなごりおしいけどおいとまするね二人でユックリ楽しんで。あっマナさん良ければディナーも食べていかない?帰りはアリトモが送ってくれるからさ。」
「ハイ。」
遠慮ないマナの返事に眉がピクリと動いた
アゲハさんの後からさっちゃんが優雅にお辞儀してでていった。
チラミしていた人物を見て中にはいってこなくて良かったと胸をなでおろす
昴さん心臓に悪いからやめて。