「良かった〜。授業中、ずっと唯牙のことが気になってたんだよねー。でももう大丈夫そうならよかった」


授業に集中出来なかったって…どれだけ…

俺のこと好きなんだ、って自惚れすぎねぇか?大丈夫か?

「じゃあ、薬と飲み物置いとくね?

今日お母さん帰ってくる日だから私も帰らないとね。またくるねー?」

「まゆ、ありがとな、助かった」

俺は玄関までまゆを見送ると、また明日という意味で抱きしめる

「今日、ちゃんと寝てよ?唯牙…追い詰めたら寝ないんだもん…って私は主婦か」
とまゆは自分の言った言葉に右手でビシッと突っ込んだ

そんな未来、いつか来るかな

いや、来て欲しいな

まゆしかいないから、まゆだけが欲しいから。

「じゃあね、また明日」

バタン