まゆ、後ろで縄で縛られてんだな


「あ、はく…お…ろう…」

まゆはあまりにも、怖かったのか声がとぎれとぎれだ


「あ、まゆちゃん!助けに来たよー」


呑気な声の理久と


「てめー、まゆを返せ」


ドスをきかせた声で喋る敬也


「随分気にいられてますねー?お姫様は

まぁ今、総長もこちらに向かってるから

むやみに手は出せないんだよねー」


こういう時に限って、総長がいないってどういうことだ?

「そうだねー!僕らにやられるか、No.1を譲るか

選択肢は2つだよー?どうする?」


俺も今、叫びたいが我慢だ