「私は今の親にはもう言ってあるんだよね

球磨栢と鮫島受けるって」

「球磨栢も偏差値がすごく高いところじゃん!え、じゃあ私だけ?専門学校行くの!」

「恩返しも兼ねてね!親がお金は心配するなって…でも申し訳ないから大学行ったらバイトするんだ。自分のためたお金で親に恩返し!これどう?」

私の提案を2人に言うと、京佳ちゃんと由梨香ちゃんは顔を揃えてこういった

「いいと思う!恩返しか〜。そこまで考えてなかったなあー。まゆちゃんはすごいねー、そこまで考えていたなんて!」

「あ、あとね…産みのお母さんが近いうちに会いたいって言ってくれたんだ。もう前を向いて歩いていこうと思うんだ。お母さんとしっかり話し合おうと思う」

先週、電話が私のスマホにかかってきて、

"近いうちにまゆに会いたいわ。しっかり話し合わないとダメね。もうお母さんも逃げないって決めたの。今度の休みの日、暇ならこの前のショッピングモールにでも待ち合わせましょ"って!

久しぶりに聞いた産みのお母さんの声

私ももう逃げないと決めたから!