あれ?なんか前もこんなことがあった気がする

私は唯牙を押しのけて、電話に出る

「はいはーい」

『あー、まゆ〜今帰ってきたんだけどさー。聞いてよー!』

理玖くんが何かやらかしちゃったのかな

『辻村くん、かっこいいね?』

辻村とは、理玖くんのことだろう

それがどうかしたのだろうか?

「うん、かっこいい!たまに女子には甘くなるよ」

『え?いいこと聞いちゃった!気に入って貰えるように頑張るよ』

理玖くんと、京佳ちゃんが付き合う日もそう、遠くはないと思う

「頑張って!応援してるよ!」

『まゆ、ありがとう〜。まゆが親友で良かった』

「何言ってんのー!それは私もだよー。はーいじゃあまたねー!」

私は京佳ちゃんの電話を切って、唯牙の部屋に行くと、ベッドに座って拗ねてる唯牙の姿が見えた