「…お、お兄ちゃん…」
「まゆ…」
まゆは津埜田のもとへ駆け寄ると、何年ぶりかにあった兄妹みたいに、抱き合ってる
まぁ二人は、同じ学年だし、よく会ってたから、久しぶりなんてことは無いが
「翔太お兄ちゃん…」
「まゆ、ゴメンな…突き放して、あの時一緒に白夜抜けていればよかったな」
津埜田は申し訳なさそうな顔をしてまゆに話しかけた
「私、あの時のことは後悔してないよ。逆にそのまま白夜にいたら、私は友達できてなかったかもしれないの。
それとね、あのね、翔太お兄ちゃん、今一人暮らしでしょ?私のお母さんとお父さんに、交渉して一緒に暮らしたいなと思ってるんだけど」
「まゆ…、わかった!でも少し考えさせてくれ、今住んでる家のこともあるし」
「うん!」