「そうだったの?」
「あぁ、またいつか聞かせてやるよ、白鷹楼にいた時のこと、アルバムも見せるよ」
私たちは買うものを買って、ショッピングモールを後にした
何回目かのデートしてるのに、私は唯牙の左手を繋いだまま、ウキウキ気分で繋いだままの手をブラブラさせた
そんな私を唯牙は優しい目で私を見ていた
「あっ…」
「どうした」
「あれ…」
さっきのは見間違いじゃなかったんだ
みんなに卒業後に言っちゃう前に、バレた
白鷹楼と翔太お兄ちゃんに
「……」
『……』
しばらく沈黙が続いたあと、理玖くんが口を開いた