まゆの口からまさかの話に、俺の体に衝撃が走った

「津埜田と、実の双子の兄妹だって言われたのか?実の親に?」

「うん、この前、京佳ちゃんと、遊んでる時にね。またお母さんが現れて、

お茶でもしながら、話さない?って言われて」

俺は、今も信じられないでいた

津埜田と兄妹だったなんて…

「あの人は、なんで…」

「翔太くんは知ってたらしいの。

今まで黙っててごめんって謝ってきたからいいんだけど、

自分に彼氏が出来たからって翔太くんを、

施設に置き去りにしたらしいの

私を捨てた時みたいに」

そんな親なんて、酷いって言葉しか出てこない

「実のお母さんも、『こんな酷い私のことは恨まれても仕方がないよね』って言ってた」