でも、何ヶ月経っても、何年経っても、お母さんは迎えにこなかったの

私はようやく"捨てられた"って分かってきて、多少は荒れたりもした

でも、みんなが『俺たちがいるから!まゆ、暴れないで、お願いだから…』って言われちゃった

私もこの子達なら信じられるって思った


そして、施設に来て10年経った10歳の時に

今の翔太くんと出会ったの

翔太くんも、急に親に捨てられたらしい

それを聞いて、私と同じだってなって、すぐ仲良くなったの

でも、中学生になった頃、翔太くんは施設を抜け出して、暴走族の兄ちゃんたちと遊んでるのを私は見た事があったの

「しょ、たくん?その人たちは、誰?」

「わー、可愛いね。中学生?兄ちゃんたちと遊ばない?」って言われたこともあった