それって……


「純恋は俺のことで元カレに脅されて
 一緒に旅行にいくしか
 なかったってこと?」


「旅行にも行ってないそうよ。
 ホテルに着く前に
 あの男のところに女から電話がかかってきて
 そっちに行っちゃったらしいから」


はぁぁ~ 良かったぁ。


純恋は元カレを好きじゃなかった。

あの最低男に、手を出されなかった。


そういうことだよね?



俺は安心した。

心の底から、良かったぁって。



でも


沸き上がってきた罪悪感に

俺は自身自信を

ぶん殴りたくてたまらない。



なんで俺は、純恋を信じて

あげられなかったんだよ。



純恋は俺のために

元カレの言うことを聞くしかなかった。


それなのに俺は

純恋は元カレを選んだと思い込んで


『大嫌い!』

『俺の前に現れないで!』


心を傷つける酷い言葉を

純恋にぶつけてしまった。




ほんと俺って最低。

今すぐ純恋に土下座して謝りたい。