俺は純恋を
もう一度ベッドに寝かせた。
ねぇ、純恋。
「俺が純恋の王子様になるから」
一途に溺愛して
永遠に幸せを、プレゼントし続けるから
「俺の甘いキスで、眠りから覚めて」
お願い……
必死に願い
純恋の唇に俺の唇を重ねる。
「大好きだよ、純恋」
俺がゾンビになった時
純恋のキスで、人間に戻れたことがあったんだ。
だから今度は俺のキスで
絶対に純恋を目覚めさせる!
優しく、強く、軽く、ディープに。
いろんなキスを
純恋の唇に押し当ててる。
何度も何度も。
でも純恋は、目を閉じたまま。
結局、純恋は
研究所のベッドの上で
『ゾンビ眠り姫』になってしまった。