「純恋、とりあえずベッドで休もう。
 俺が連れて行ってげあるから」


穏やかな声に応えるように

純恋は俺に微笑むと

ゆっくりと目を閉じた。



俺はお姫様抱っこで

純恋を抱きかかえ

個室のベッドに連れていく。


純恋をベッドに寝かせ、布団をかけた。



「純恋が起きるまで、そばにいるからね」



俺が甘い声を

純恋の耳に吹きかけた直後

純恋の体が、ベッドから飛び跳ねた。



……えっ?

今の……なに?



体が飛び上がったのは、30センチほど。


ベッドに落下した今

純恋はどうなったかというと

何事もなかったように、眠り続けている。