「それって、純恋が俺を
想ってくれてるってこと?」
「狂くんの特別にして欲しいくらい
大好きだよ!」
なに……それ……
そんなはずはない。
そんなはずはないよね?
だって1か月前
純恋は俺を捨てて、元カレとよりを戻した。
それは紛れもない、事実なのに。
さっきまで、痛みで顔をゆがめていた純恋。
でも今は、床に寝ころんだまま
穏やかな表情に戻っている。
眠たいのか、ウトウト。
今にも瞼が閉まりそう。
純恋の体の痛みがひいてくれたみたい。
安心したよ。
とりあえず良かったぁ。
俺は安堵のため息を吐き
ホっと胸をなでおろす。
純恋がひと眠りした後
二人できちんと語り合おう。
俺の父さんのことも。
元カレのことも。
お互いの気持ちも、全部全部。