「研究所の人たちなら
 純恋の痛みを、取り除けるかもしれないんだ。

 呼びに行って、すぐに戻ってくるから」


「お願い……狂くん……そばにいて……」


「でも……」


「どうしても狂くんに……
 伝えたいことがあるの……

 今伝えないと……
 後悔…しちゃいそうな…気がするの……

 私が小3の時に……
 狂くんに…言おうと思った…ことだよ……」



それって……

「なに?」


「それはね……」


「うん」





「私だけの……

 王子様になって……欲しいな……」