「狂くんのお父さんね
本当に子供想いなんだよ。
子供の頃の狂くんのアルバムを
毎日何度も何度もめくってるんだって。
いつか狂くんと一緒に
お酒が飲めたらいいなって
ボロボロのアルバムを
大事そうに抱きしめながら
微笑んでいたよ」
「亡くなった私のお父さんみたいに優しい人で
私のお父さん代わりになってくれたら
いいのになって思っちゃった」
と、テヘっと笑った純恋は
「じゃあ次は
狂くんが薬を飲む番だね」
笑顔で俺に
薬の入った小瓶を渡してきた。
純恋には、感謝してもしきれないな。
ゾンビ用の薬を飲んで
安全を確かめてくれたこと。
命を落とすかもしれなかったのに。
本当にありがとう。