グワッグワッと

怒りがこみあげてくる。


純恋に裏切られた、恨みも一緒に。


抑えきれず、俺の心が狂い暴れそう。



俺はベッドから降りると

鋭い目で純恋を睨みつけた。



大嫌いな奴を責め立てるような、怒鳴り声が

俺の喉を通り抜ける。



「すみれ!
 なんで、ここにいるんだよ!」


「そ…それは……
 狂くんが目覚めた時
 そばにいたいなって思って……」


「ファンに教えてあげたいわけ?
 推しが永い眠りから目覚めました。
 安心してくださいって」


「そんなことしないよ。
 狂くんと私の関係は
 トップシークレットだって
 ちゃんとわかっているから」