俺はベッドのふちに腰を掛けた。



顔を両手で覆い


「はぁぁぁぁ~」


どす黒いため息が止まらない。



あんなに大好きだったはずなのにな。

純恋のこと。



小3で出会った時から

一途に思い続けてきたはずなのに……


今は純恋の顔なんて、見たくない!





俺から吐き出される

どす黒いため息とともに

消えてくれたらいいのに。



宝物のように大事にしてきた

純恋との思い出が。



まるごと全部。

キレイさっぱりと。



そうすれば、叶わない恋に

嫉妬なんかしなくてすむ。


こんな醜い感情

俺の弱々しいメンタルじゃ、扱いきれないよ。