「全く。仲間割れなんて、見苦しいよ、レオ。……ああ、もう仲間じゃないんだったね」

「…何、だと?」

「キミには悪いと思うけどね」

「何が言いたい」

「春稀君はもらったよ」

「なっ…!?」


レオは急いで春稀に近より、肩を掴んで振り向かせた。


「……わるな」

「え…?」

「俺に触るな」

―パシッ!

春稀はレオの手を振り払った。


「っ!…春稀に何した」


レオは険しい顔でジャックを見た。


「そんなに怖い顔で見ないでくれよ。僕は何も。いや、それだったら間違いになるかな。少しばかり、キミが付けた印をいじらせてもらっただけだよ」


レオは抵抗する春稀を抑え、鎖骨を露にした。