―「水島君、若林君、ちょっといい?」


ホームルームが終わると、キオナが春稀とレオを呼び出した。
春稀とレオはキオナに付いて行き、中庭に着いた。


「なんですか」

「理由は聞かなくても分かるでしょう」


キオナは眉間に皺を寄せる春稀に笑いかけた。


「何の用だ」

「あら、ただの死神のくせに、トップ5のNo.3、キオナ(私)にタメ口利いていい訳?」

「何の用だって聞いてんだ。質問に答えろ」

「はぁー…。あなたを指導したのは、一体、どこの誰よ。全く躾がなってないわ」


キオナはやれやれ、といった表情を見せた。