「時にレオ君頼みたい事とは?」


話を逸らされ、春稀はミルクティーをぐいっと飲んだ。
春稀は無言で、角砂糖に手を伸ばし、5つ程ミルクティーに入れた。


「コイツの事なんだが」

「へえ春稀君の」

「5年程前だ。春稀の家族が何者かに連れ去られた」

「ほう…」

「俺は、奴等の仕業じゃねぇかと思ってる」

「っ!?ちょっと待てよ!」


会話に、春稀が割り込んだ。
テーブルをバンッと叩き、椅子から立ち上がった。