つかつかとこちらに歩みよって。

はぁ? 誰あんた?

みたいな表情を浮かべている。

けどあたしは、威圧感に負けずに口を開いた。




「キ、キスとか、簡単にしちゃいけないものだと思います」

「ふーん、それで?」

「だから、そういうコトは言わないでください」

金髪の女の子はハッとして。




急に顔から血の気がなくなる。

「あんた……、もしかして保険委員?」

「はい、そうですけど………?」

「ヤバい! 華宮にチクられる! みんな早く逃げるよっ!」