桂弥に話を聞いてもらって、少し心が軽くなった気がする。

親友がいてくれて、感謝で胸がいっぱいだ。

午前中の授業がなにごともなく終わって。




あたしは、桂弥とそれぞれお弁当箱の包みを広げる。

「あ! あたしちょっとトイレ!」

「行ってらっしゃ~い!」

数分後。




女子トイレから出て、教室に戻ろうとするとーー。

廊下の角の曲がった方から、微かに木乃先生の声がした。

げ! 先生近くにいるの!?