奏斗の前だから涙をとめなきゃ、

そう思ったのに、自分が泣いている事がわかったら、
なぜか涙が止まらない。

「っく、ごめ…っ」

「どっか痛いのか?大丈夫か?保健室行くか?」

泣く私を見ておろおろしている奏斗。

こんな彼女嫌だよね、、ごめんね、

でももう終わりだから。

「....か、なとっ、別れよっか、」

「...なんで」

理由はない、なんて言ったら奏斗は優しいからこのままになっちゃう。
理由を見つけなきゃ、

「えと…、こ、くはくしたのも私、からだし、

付き合って一か月半経つのに、恋人らしいこともしてないし、

奏斗はきっと、ほ、かの子がっ、お似合いだよっ、」

思ってもない事を口にするのは辛かった。

ほんとは違うのに、