「ねぇ話ってなに?」
私がそういうと

「俺さ楼夷に一目ぼれしたんだ。
 良かったら付き合ってくんね?」




私は昔のイヤな記憶がよみがえった。





私は昔一度だけ恋をしたんだ。

彼はすごくモテてた子でたぶん叶わない恋だろうと諦めていたら彼から告白された。

私は舞い上がってたけど会うたびにだんだん冷たくなってきて仕舞いには暴力を振るわれ、二股をかけてたそうだ。

彼は私の事を好きじゃなくただのお飾りとして付き合ってたらしい本命はもう一人の子。


その時、私はもう恋なんてしないと誓い、恋というものを心の引き出しにそっと入れた。

その後お母様に「あなたは恋に本気になっちゃいけないのよ。わかった?」

と言われ

私はわかったとうなずきながら心の引き出しに鍵をかけた。