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廊下は走っちゃいけません、なんてそんな悠長なこと言ってられません。
廊下の突き当たりまで猛ダッシュして、勢いよく階段を駆け下りて。
階段を降りた先のドアを、これまた勢いよく開ける。
「静かに開けろー」と一応業務的に言ってくるのは生徒指導の先生で、目が合うけどここで捕まるわけにはいかない。
「騒がしくてすいませんっ!蓮見です失礼します!」
私も一応業務的に謝っておいて、職員室に入室する言葉を早口で唱えてから、ドアのすぐ横にある放送室へと一直線。
重いドアを両手で引いて、その中へ入ればちょっとだけ一安心。
お昼の時間になってから、どれくらい過ぎたのか。いつもより遅れているのは確実だけど、ここまで来たら私の勝ちだ。