「りっく……り、璃玖は、私とキス、したいの?」



超頑張った。ちょう。マックス。これ以上ないくらい。

それでも恥ずかしくなって下を向いちゃったけど、よく言ったよ私。


進歩した、頑張ったよ、がんばりました汐架ちゃん……!


これがなんの反撃になるかはわからないし、ダメージなんてきっと与えられないけれどやられっぱなしは嫌な私なりの反抗。



「そりゃあ、ね?俺、リボンまで取っておあずけくらってるし」



「したいよ?」と言って、頬に手が触れて。
顔が近づいてくる。視界の中で、りっくんの顔が大きくなってくる。綺麗すぎる顔が、近づいてきて、どうしよう、だめだよ、冗談じゃないの?


私と、したいって?何、なにが、なんで?冗談じゃないの?