あーーっと自分の髪をくしゃくしゃするりっくんを見て、今更ながら顔の温度が急上昇する。


どこかすごく他人事で、目を瞑っていたけど、いま私、りっくんにリボンをとられて首元に触れられていて……。

その先、りっくんが止めなかったら私はどうなっていたんだろう。


かぁって、効果音でもついてるみたいに一気に顔が熱くなる。



わ、私なにされてたの。それで私、なにも反応しないとか、いや反応はしてたけど、そういう反応、ばかじゃん……っ。

これはりっくんも怒る、私が悪い。……りっくんも、悪いのかな。わからない、私には難しすぎる。



「どうしてこうもお前は簡単に触らせんの。もっと自覚してよ、自分がかわいーこと」


「……っ!?」