龍二のマンションへ行くと
《木曜日に帰る》の紙が置いてあった。
麻耶に考える時間を与えてくれてる
みたいに思えた。
それまでに決めないと駄目なのかなぁ。
知っているようで
何も知らないような気もするし
歳も離れてる。
好きな食べ物は似てて、笑いのツボも同じで
ぶっきらぼうな喋り方も慣れたし
心配してくれてる時の口調は好きなんだけど
半月もいないと寂しいよねぇ。
また、頭の中グチャグチャ!
考えて答えが出るものでもないと思い
掃除を始める。
だけど、龍二の事ばかりが頭に浮かんで
なかなか進まない。
-----寝てみる?
今度は、梨恵の言葉が蘇った。
寝て・・・
良かったらOK!で、悪かったらNG!
そんな馬鹿な・・・
麻耶は座り込み、頭を抱えた。