「何処かって?」

「兄貴は何処が良い?」

「麻耶が、変わったから行くのか?」

「そうなの?」

「そうだよ!正直こんなになるとは

 思ってなかっただろ、兄貴も?

 マジで嬉しくってさぁ。

 だから、たまには三人で?」

「考えとく」

「ヤッホー!麻耶も喜べ!」

マサルは、バンザイして喜んでいた。

龍二も満更でもない様子なので

麻耶もバンザイをして喜んだ。

その様子に、龍二も嬉しそうに笑っていた。



はしゃぎ過ぎて、マサルは寝てしまったので

和室に布団をひき、龍二が寝かせた。

二人で片付けをして

帰ろうと思い鞄を手にした。

「帰るのか?」

「うん。まだ時間が早いから電車で」

「コーヒー淹れてくれるか?

 そんなに飲んでないから送る」

「いいよ。一人で帰れるし」

「いいから、コーヒー、お前のもな」

これまで、龍二が送ってくれた事はない。

麻耶は不思議に思いながら

コーヒーを淹れた。