「絢ちゃん。プラネタリウム、好き?」


「…え…?」


プラネタリウム…?


急に何の話…。


上手く働かない頭が余計にボーっとする。


「今晩、プラネタリウムを貸し切ったんだ」


「……」


プラネタリウムって貸し切れるんだ。


でも、なんで。


どうして急にプラネタリウム?


「プラネタリウムは、我が家の恒例行事でさ。茜の誕生日に必ずプラネタリウムを見に行ってたんだ。だいたいその日は屋台が出てる日で、プラネタリウム帰りに屋台に寄って、りんご飴やベビーカステラを買って帰るのがいつもの流れだった」


りんご飴…。


遥輝がりんご飴に嫌な顔をしていたのは、茜さんを思い出すからだったのかな。


お祭り…楽しかったな…。