「…あ、あの…、とりあえずどうぞ、ゆっくりしてください」


なんだか急に恥ずかしくなってしまって、久保田さんの目が見られなくて。


下を向きながら、久保田さんに部屋に上がってもらうように促した。


「ふふふ。ありがと」


靴を脱いで部屋に上がってきた久保田さんは、物珍しそうに辺りを見回している。


「あんまり、見ないでくださいね。急いで片付けたので」


そんな久保田さんを目の端に映しながら、とりあえずお茶の準備をする。


「ふふふ。ごめんごめん」


女のコの部屋なんて久しぶりだから、さ。


そんな風に、呟いた久保田さん。


本当だろうか?


こんなにステキなひとが。