「グリーンサラダだから、イタリアンにするか、中華ドレッシングにするか…、久保田さんはどっちがいいですか?」


「うーん、今日は中華の気分、かなぁ」


久保田さんのそんなリクエストに、「了解しました!」機嫌良く、レシピ検索をしようとするも、肝心のスマホが見当たらなくて。


んー?おかしいな?どこいったんだろ。


呟きながら、スマホを探していたら、


「蒼ちゃん、どうしたの?スマホ?良かったら鳴らす?」


久保田さんが、言ってくれて


「お願いします」


「おっけー、ちょっと待って、ね」


自分の腰に手を当てながら、スマホを操作する久保田さんは、やけに絵になって、ドキドキする。


あー、あった。鳴らすね?


耳元に軽くスマホを当てる仕草さえ、かっこ良くてただ、その姿を見つめた。