「大丈夫です」


自然と口をついて出た言葉に、ウソは、ない。


久保田さんも、久保田さんのお仕事も大好きです。


あの…!


久保田さんに、てのひらを向けて、弁明する。


久保田さんに出逢わなかったら、映画をこんなに観ることはなかったし、映画の楽しさに気が付くこともなくて。


私の人生を豊かにしてくれたんです。


映画もドラマも、久保田さんも。


だから、もう1回言わせてください!久保田さんも久保田さんのお仕事も大好きです。


ここに、久保田さんがいてくれて、抱き締めてくれて、たまには焼きもち妬いてもいいよ、って、言ってくれて。それで、それだけで充分です!!


それ位、私以外の、私より若い綺麗な女の子とキスする位、受けて立ちます!!


それ以上に、いっぱい抱き締めてキスすればいいだけだから!!


そんな、私の宣言に、


「…おー、オトコマエ!!」


ぱちぱちと拍手をしている久保田さん。