そんな久保田さんの声に、ゆっくりと目を開けた。


私を見つめる、久保田さんの顔が思ったよりも近くにあって、思わずちいさく悲鳴が漏れた。


またも、顔が真っ赤になるのが自分でも分かって、下を向きそうになった瞬間、


「はい。ストップ。駄目だよ?顔下げちゃ」


ね、蒼ちゃん。


ちゃんと、オレを見てて?


それは、命令ではなく、優しい懇願。


「どうする?どう責任取ってくれるんです、か、ね?」


囁きが、甘い。