「…たまたま、久保田さんのインタビュー記事を見つけて…」


話し出した、私に。


「あー、なるほど、そっか。もしかして、その記事以外にも何か見た?」


もう、瞬時に総てを悟っている久保田さん。


決意をして、話し出す。


「…あの…、とてつもなく綺麗な映画の、告知写真を…」


うんうんうんうん。


頷いた、久保田さんに。


…い、いやッ!?先に久保田さんの…あの…、『オレの仕事はきゅんとしてもらったりすることだと思うんですよね』みたいな記事を読んで。


それくらい楽勝じゃん!!って余裕かましてて…、


そしたら急に、あんなに綺麗な写真…、


『大丈夫』『たいしたことない』って、思っていたんですけど…、


「だって!だってッ!!私はまだ、キスもしてもらったことなんかないのにッ!!あんなに若くて綺麗な人とキスなんて…、ッ…!!」