ある人は言った。 大切ならば、うんと優しくすべきだと。 真綿で包むように接するべきだと。 またある人は言った。 大事ならば、むしろ厳しくすべきだと。 辛く悲しいことでも、本人のためにするべきだと。 私が彼らの立場なら、一体どちらを選ぶだろう。 *+†+*──*+†+*──*+†+*──*+†+*──* 借金のカタに売られた高校生 鈴村和泉 (Izumi Suzumura) × 売られた先の双子兄弟 房宗颯斗・凛斗 (Hayato Husamune. Rinto Husamune) *+†+*──*+†+*──*+†+*──*+†+*──*

耳をふさいで 目を閉じて 息を殺して そうしていれば、なにも起きていないのと同じ ……なにも起きていないの 「アンタ、光永愛弓？」 それなのに 「同情するのはそんなに楽しい！？」 それなのに、どうして 「好きって言え」 どうして壊そうとするの 「私を許さないくせに！」 それでも 「ウソ吐いてもいい」 それでも、許されるなら 「逃げるのだけは許さない」 きみのそばにいたい── 〝いいこ〟をやめられない優等生 光永 愛弓 (Ayumi Mitsunaga) × ぶっきらぼうだが優しい不良 奥野 祐典 (Yusuke Okuno)

穏やかで優しいお客様だと思っていた 故郷を捨てた私でも、幸せになれるかもしれないと思っていた だけど、過去は私を追いかけてきた 私はすっかり蝕まれてしまった それに気づいたときは、もう手遅れだった 「全部捨てられますか？」 「地位も肩書きも、何もかも」 無理ならば、どうか静かに それがあなたを抱きしめる、唯一の── *::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ デパ地下のワケあり販売員 棚島　和音 × デパートの専務にして常連客 笹栗　泰明 *::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ*::;;;;::*ﾟ