「ゲストルームとして使っている部屋が3つあるからそのうちの1つを君の部屋として使えばいい」

「えっ、あの…」

ゲストルームが3つもあるって、相当なまでに家がデカいってことだよね…って、そんなことはどうでもいい!

「ちょっと待ってください、何で一緒に住まないといけないんですか!?」

俺の家にくればいいって簡単に言っちゃってるけど、そう言うことですよ!?

「君は俺の秘書になったんだ、それくらいは当然だ」

「いや、意味がわかんないんですけど!」

何が“当然”ですか!

「時間も時間だし、とっとと行くぞ」

「えっ、ちょっと待ってください!」

スタスタと歩き出した社長の後を私は追った。

もう本当にどうなるんだ、これ!?

* * *