彼があたしを知らないことは知ってた。

だから、返事が来たとき奇跡だと思った。

だけど、彼が先輩を想っているのを知っていたから、苦しくなった。

彼のように、想いを綴れば、想いを捨てられると思った。

でも無理だった。

涙が溢れて、あたしの丸文字を滲ませる。