お父さんは仕事人間だった。
お母さんの病気が発見されても、仕事ばかりしていた。
お母さんを、愛してないんだと、怒りで手が震えたのを覚えている。


でも、違ったんだね。


"幸恵は私が仕事を休むことをとても心配していた。"


お母さんのためだったんだね。
本当はお母さんのそばに、愛する妻のそばにいたかったんだね。