思わず駆け寄って、そう怒鳴った。


いつからいんだよ。
何で待ってんだよ。
何でまだいんだよ。
馬鹿じゃねぇの。


俺が頭の雪を乱暴に払ってやると、嬉しそうに笑顔を向けてきた。

「来るって信じてた。」


何だよ。
信じてんじゃねぇよ。


「馬鹿じゃねぇの。」


鼻の奥がツーンとした。





完。