俺は終電間近の時刻に駅に着いた。 もう会わないなら、絶対に会えない時間の方がいいと思ったから。 なのに、あいつは駅にいた。 白い息を吐きながら。 頬を紅く染めながら。 頭に雪を積もらせながら。 「何してんだよ、馬鹿!!」