好きだったあの女とは違う道を歩んだ。 俺はこれでいいと思った。 高校最後の集まりで、あいつが誕生日だって知ってたから、ケーキの絵が印刷されたカードを渡した。 最後の記念に。 もう会うことはないと思ってたから。 離れれば、愛情も薄れるもんだから。 なのにあいつは、何度も何度も、俺の名前を呼ぶんだ。