玄関で腕を掴まれたとき、本当に驚いた。 息を切らし、あたしの腕を掴む彼を見て、本当に驚いた。 だって彼はあたしを知らない。 最後の手紙を見ても、あたしを好きになるわけじゃない。 だって彼はあたしを知らない。 知ってるはずがない。