ヒロはOceanの駐車場で星を見上げながら待った。

PM21:00
(お疲れ様でしたー!!お先に失礼しまーす)Oceanの裏口から 紬は出てきた。

ヒロが来ているとも知らない紬は

(あれ!?) (花巻君!!どうしたの?)

ヒロ(七瀬さん おつかれ!!)

(さっきアキラのとこ行ってきたんだ。その帰りにちょっとここへ)

紬(そっか、そつかぁ!)

(わたしに会いたくなってくれたのかな?♡ありがとう⭐︎)

ヒロは微笑んだ。

紬(ねぇ じゃあどうせなら 少し海に行かない?夜の海〜!!)

ヒロ(うん!七瀬さんの時間が大丈夫なら行こうか。)

紬(大丈夫よ!お店が突然忙しくなってバイトが足りなくて 店長にどうしてもって頼まれたから1時間残業したの!って言えば きっと大丈夫!)

ヒロ(そっかぁ!じゃ、行こう!!)

紬を少しでも早く家に送り帰らせられるようにと意識しながら渚南水晶ヶ浜へ行くと

今宵は三日月で少し暗めの海だった。

ヒロは今回のアキラに起きた出来事を事細かく紬に話した。

そして ほんのりと波間に浮かぶ三日月の光を見ながら しばらくの間 沈黙は続いた。