ヒロは ふとバス後方座席の隅に静かに座る紬にさりげなく視線をむけた。

と、その時 偶然にもたまたま紬はヒロの方に顔を向け お互い目が合ってしまう。

ヒロは すかさず目をそらした!

ヒロは 毎日の中で なんとなく いや すっかり紬のことが 心の中で ひとり勝手に気になっていた。

ヒロ(なぁ アキラ 今日 学校終わったら どうする?)

ヒロは 紬と目が合ってしまった照れ臭さから アキラへと話しをふり ごまかした。
当然 アキラはそんなこととは気づきもせず普通に

アキラ(何言ってんだ。今日は俺の新車見に来がてら お古の単車 ヒロにやるって話しだっただろ。)

浜田、砂山(マ、マジっすか!!)

ヒロ(あ、 そ、そうだったな!忘れてた(汗)

アキラ(おい おい 頼むぜ〜 ハナちゃ〜ん)

浜田(ヒロさんも とうとうですかぁ)と言いながら単車のスロットルを回すマネをした。

ヒロは無言でその場を乗り切った。

(まもなくバスは渚東高校前〜 )
アナウンスによりヒロの意識は普段の現実へと戻り バスを降りていった。

次の停留所 聖城まで乗り継ぐ紬は バスを降りてゆくアキラ達の後ろ姿を特に興味がある訳でもなかったが。。。。。なんとなく、ぼーっと見ていた。