そう言ってすずは右肩に自分のカバンを提げながら

左手で私のカバンを「ほら」と言って見せた

「ありがとう〜」

「まつり!もう大丈夫そうだな」

「先輩もありがとう!ずっと居てくれて」

「まぁいいよ!僕は体育できなくて退屈してたところだから」

先輩は背伸びをしながら、私の頭を撫でた

「じゃあ帰ろう!体がまだだるいならお母さん呼ぶけど?」

「ん〜歩けるから大丈夫だよ!」

本当にもう熱は大丈夫だけど、咳が止まらない

「そう?私の家あまり遠くないから、歩いて帰ろっか!それで私の家ついたら

保健室で先輩と何してたか、話してもらうわよ?」