「先輩……なぜ私の名前を?」 「あー友達が、可愛い子いたねって話してて、それが青依さんで」 なんか3年生にまで噂が広がってたのか 恥ずかしい 「はい!これで足はもう大丈夫! あとは右手だね。右手って利き手?」 「あ、はい。右利きです」 「シャーペンとか持って書く時に痛そうだね」 そう、擦りむいた右手は小指の辺りのところ 先輩はさっきと同様、消毒液をコットンにつけて 私の右手に当ててくれた 「いっ……。」